Thursday, June 28, 2018 7:52 AM

ZFとモービルアイ、新型車載カメラを発表

 自動車部品大手ZFは、先進運転支援システム(ADAS)大手モービルアイと共同開発したADASや自動運転機能を支える車載カメラ製品群「S-Cam4」を発表した。

 ZFのプレスリリースによると、このカメラは大手の自動車メーカー(社名は非公表)に供給する予定で、契約規模は車載カメラとしてはZFでも過去最大だという。

 S-Cam4ファミリーには、自動車メーカーが厳しい新車評価プログラムにも対応できるようデザインされた1枚レンズの単眼カメラが含まれている。また、ADASや自動運転機能を支えるために、長距離検出機能を高める望遠レンズと、より広い視野(FOV)で短距離検出機能を高める広角レンズを加えたレンズが3枚の「Tri-Cam4」バージョンもある。

 ZFのアイネ・デナリ上席副社長(ADAS担当)は「ZFとモービルアイの協力は、高度なカメラ技術がドライバーや社会に大きく貢献していることを示す。事故を減らし自動運転への道を進める世界最先端のカメラ技術を提供し続けられることを喜んでいる」と話している。

 ZFは、フロントカメラなどを含む先進センサー技術の大手で、12社以上の自動車メーカーと取り引きしている。同社のカメラは、自動車事故を未然に防止するさまざまなアクティブセーフティ機能を搭載して半自動または完全自動運転機能を支えている。S-Cam4製品群は、市販されている統合型フロントカメラでは最小規模の高機能単眼式前方監視カメラで、モービルアイの先進物体認識技術「EyeQ4」を搭載している。

 EyeQ4はモービルアイが3年前に発表した第4世代システム・オン・チップ(SOC)で、14個のコンピューティングコアで構成され、このうち10個は視覚処理と理解によく使われるベクトルアクセラレータ専用となっている。

https://press.zf.com/site/press/en_de/microsites/press/list/release/release_41735.html