Thursday, July 19, 2018 10:20 AM
SGL、リチウムイオン電池の負極材生産を強化
ドイツの炭素製品大手SGLカーボンは、需要の増加に対応するため、米国とポーランドの工場でリチウムイオン電池負極材料の人造黒鉛の生産力を強化、生産効率の向上を図ると同時に、ドイツのバッテリー応用技術研究所を拡張する。
SGLのプレスリリースによると、ノースカロライナ州モーガントンおよびポーランドのラチブシュ、ノヴィソンチでの工場拡張には合わせて数千万ユーロを投じる予定。ポーランドの施設ではすでに工事にとりかかっており、2019年には完成する見通し。
ドイツのマイティンゲンにある研究所では、研究・開発活動だけでなくさまざまなバッテリーシステムのアプリケーション・エンジニアリング・コンサルティングや顧客サービスのためのキャパシティも拡大する。
SGLカーボンのユルゲン・ケーラーCEOは「高性能リチウムイオン電池、つまり高品質の黒鉛負極材の需要は増加し続けており、生産力を拡大して将来もこの需要に対応し続ける。さらに開発および応用技術研究所の拡張により、バッテリーの性能に対する要求の高まりに応えるソリューションの開発で顧客の支援態勢を強化する」と話している。
ケーラーCEOはまた「eモビリティ分野におけるプロジェクトの増加と、その結果としてのリチウムイオン電池用黒鉛負極材の需要を考慮し、すでに講じている措置以外にもキャパシティを増やす可能性について検討している」と話した。
【http://www.sglnewsroom.com/en/reports/report-detail-page.23809.php】