Thursday, September 06, 2018 10:27 AM
デンソー、JOLEDに出資〜車載有機ELの開発を後押し
デンソーは、世界で初めて印刷方式による有機EL(OLED)ディスプレイの製品化を目指すJOLED(ジェイオーレッド、東京都)に300億円を出資した。JOLEDは、産業革新機構の主導でジャパンディスプレイ(JDI)、ソニー、パナソニックの有機EL事業を統合して設立された会社。
オートノマス・ビークル・テクノロジーによると、今回の投資は、ヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)を使った車載向け有機ELディスプレイの開発や量産を加速するのが目的。JOLEDの有機ELディスプレイは、より高画質で発色が良く、薄型で曲面化も容易なため車への搭載が簡単で、改善されたHMI機能向けにより最適化された発光が可能。
デンソーの武内裕嗣常務役員は「JOLEDへの投資は、ドライバーへの安全な情報提供維持に重要なHMI技術の進化促進に直結する。JOLEDとの提携は、万人にとってより安全で、効率の良い問題解決技術を現実社会で賢く応用できる新しいモビリティの未来を創造することにつながる」と話している。
デンソーは今回の出資によって、同社がこれまでHMI製品の開発で培った技術やノウハウをJOLEDの持つ印刷方式によるOLEDの生産技術と融合し、メーターやセンターディスプレイなど多様な有機ELディスプレイの開発、量産化を加速させて、より魅力的で利便性の高いコクピットの早期実現を目指す。
【https://www.denso.com/jp/ja/news/news-releases/2018/20180823-01/】