Thursday, September 20, 2018 10:08 AM
英リボルブ、PCBベースのレンジエクステンダー開発
英国の輸送関連エンジニアリング大手リボルブ・テクノロジーズ(Revolve Technologies)は、プリント基板(PCB)ベースのレンジエクステンダー(航続距離延長装置)を搭載した燃料電池システムを開発した。
グリーンカー・コングレスによると、自動車向けにPCBベースの燃料電池が開発されたのはこれが初めてで、英国のミルブルック・プルービング・グラウンドで開催された「セネックス・ロー・カボン・ビークル・イベント」で、仏ルノーのバン「Kangoo ZE」に搭載して展示された。
このPCB燃料電池を使うと、1.7キロの水素を搭載したNEDCサイクルで航続距離を約80マイル伸ばすことができ、水素の貯蔵量を増やせばより長い距離を走ることが可能。このPCB燃料電池搭載車プロジェクトは、英国政府の研究資金助成機関「イノベートUK」(技術戦略委員会)の支援を受けている。
PCB燃料電池スタックは、既存のシステムと比べて低コストで、電力当たりの重量が軽く、より柔軟な配置形状を提供する。展示用に使った「Kangoo ZE」は、出力5キロワット(kW)のPCB燃料電池を搭載しており、PCB業界から得たコスト効率の良い方法と材料を使って、プロトン交換膜燃料電池の製造コストや複雑さを抑えている。
燃料電池は、制御システムやエレクトロニクスとともにケースに収まり、車の屋根に組み込まれており、現在はローディング・ベイに置かれている水素タンクも将来的には屋根に移す可能性があるという。
【http://www.greencarcongress.com/2018/09/20180915-revolve.html】