Thursday, October 04, 2018 10:31 AM

パイオニア、新型3Dライダーの出荷開始

 パイオニアは、計測距離が異なる3種類、4モデルのMEMSミラー方式3D(3次元)ライダーの出荷を開始した。

 同社のプレスリリースによると、この3Dライダーは、レーザー光で物体までの距離を正確に測定し、周辺の状況を瞬時に立体的に把握する。パイオニアは2020年以降の量産化を目指し、17年9月に最初のサンプルを国内外の企業に出荷していた。今後は自動車メーカーや情報通信技術(ICT)企業などへの供給を計画している。

 パイオニアは、車載アプリケーションや自動運転用デジタル地図向けに、高性能かつ小型で低コストの3Dライダー・センサー・システムを開発している。3Dライダーは、車と離れた所にある物体までの距離を正確に測定し、その大きさを検出できるセンサーで、同社はレベル3(条件付き自動運転)以上の自動運転機能が搭載された車への搭載を目指している。

 この新しいライダーを使えば、より精度の高い物体認証アルゴリズムや自車位置推定アルゴリズムの開発が進められるようになる。パイオニアは現在、自動運転車向けの新商品を開発中で、18年4月には半導体大手エヌビディアと提携し、エヌビディアの自動運転ソフトウェア開発キット「ドライブワークス」と自社の3Dライダーを連携させる研究を始めた。

https://jpn.pioneer/ja/corp/news/press/2018/pdf/0927-1.pdf