Tuesday, February 05, 2019 9:06 AM
JLR、自動運転車向けの光照射技術を開発
ジャガー・ランドローバー(JLR)は、自動運転車が前方の歩行者やほかの道路利用者に自車の存在を知らせるための光照射システムを開発した。
同社のプレスリリースによると、この先進的な光照射システムは、自動運転車が停止したり、道路わきに寄ったり、右左折したりする時、周辺に「意思表示」するため光による数種類のパターンを車のすぐ前の路面に投影する。光は同時に、障害物を検知する働きもある。
JLRは、英エンジニアリング会社RDMグループの自動運転車事業部門であるオーリゴ(Aurrigo)が開発した小型の自動運転車に照射システムを組み込んで実験を行なった。路面に投影されるのは進行方向に向かって数本の横線で、走行中の車が減速する時はその間隔が狭くなり、加速時には広くなる。曲がり角に近づくと線の列が左右どちらかに曲がる。
JLRは英コベントリーにある自社施設内に造られた道路でインテリジェントライトプロジェクション装置の実験を行った。実験は、英国政府が資金提供する自動運転とコネクテッド(インターネットと常時つながる)運転のプロジェクト「UKオートドライブ」の一部で、同プロジェクトには、フォードやタタも加わっている。
高度な自動運転車を開発を目指すフォードなどは、自動運転車と他の道路利用者が意思を交わせる世界共通の技術の採用に積極的だ。同社は2017年、バージニア工科大学の輸送技術研究所と共同で自動運転車の動きを歩行者、自転車、他のドライバーなどに伝える方法に関する実験を開始した。この実験では車の正面ガラス上方に取り付けた横長の照明器具(バー)を使い、2つの白い光の動きや点滅によって車の動きを周辺に伝えた。