Thursday, February 07, 2019 8:52 AM

フロイデンベルク、米バッテリーメーカーを買収

 ドイツのシーリング技術大手フロイデンベルク・シーリング・テクノロジーズ(Freudenberg Sealing Technologies)は、電気自動車(EV)やモビリティ技術市場への参入を目指してミシガン州拠点のバッテリーメーカー、イグザルト・エナジー(XALT Energy)を買収した。

 オートモーティブ・ニュースによると、イグザルトは州内ミッドランドの高度に自動化された工場でリチウムイオン電池を製造している。フロイデンベルクは18年3月にイグザルト株式の31%を取得しており、今回の追加購入で過半数を取得。残りの株式も今後数年間で買い取る計画だという。今回の購入分の規模や金銭的な詳細は不明。

 フロイデンベルクの広報担当者によると、同社はこの1年で6億ドル以上をイグザルトの基盤技術や人材に投資しており、数週間以内に製造部門で19人を雇用する予定。イグザルトの従業員数は約230人。

 今回の取り引きでイグザルトは資本が増強され、46万平方フィートのミッドランド工場における研究開発(R&D)と生産の強化が可能になる。同社はポンティアックで小規模なR&D拠点も運営している。

 フロイデンベルクは、この買収でEVバッテリー市場に参入する。自動車メーカーがEV関連の投資を拡大する中、バッテリーの重要性が増している。同社はまた、自動車メーカー間の連携促進団体・米先進バッテリーコンソーシアム(U.S. Advanced Battery Consortium)を通してイグザルトと協力してきたデトロイト3との関係も引き継ぐ。

https://www.autonews.com/suppliers/freudenberg-acquires-mich-battery-firm-amid-ev-technology-arms-race