Thursday, March 14, 2019 9:36 AM
EVのPMモーター利用率、18年は93%に
電気自動車(EV)における永久磁石(PM)トラクションモーター(駆動用モーター)の使用率が高まっており、2018年は世界中で販売されたEV、ブラグインハイブリッド(PHV)、ハイブリッド(HV)を含む電動乗用車の使用率は93%と、前年から1%上昇した。
グリーンカー・コングレスによると、この数字はレアアース業界調査アダマス・インテリジェンス(Adamas Intelligence)の報告書「EV Motor Power and Motor Metals Tracker」を基に算出された。
PMモーターは、ローター(回転子)にネオジム・鉄・ボロン(Nd-Fe-B)系磁石(ネオジム磁石)が埋め込まれており、固定子の巻線によって発生させた回転磁界に引きつけられてローターが回る仕組み。従来の誘導モーターよりも効率が最大15%高く、重量当たり(kW/kg)や体積当たり(kW/cc)で見ると利用可能なモーター・タイプの中で最も電力密度が高い。
一般的に誘導モーターのような既存のタイプより構成部品のコストは高いが、効率が高いため、航続距離に影響を与えることなく経済的にバッテリー容量を節約でき、自動車メーカーから見ると経済的利点が非常に大きい。誘導モーターを使う場合、60kWhのバッテリーパックの容量を5%拡大すると、パワートレインのコストが300ドル以上(楽観的に見て1kWh当たり100ドル)上昇する可能性がある。
https://www.greencarcongress.com/2019/03/20190308-adamas.html