Wednesday, March 20, 2019 10:11 AM

BMW、中国からのEV輸出計画は不透明

 中国をEVの輸出拠点にしようというBMWのもくろみが、米中の貿易摩擦によって揺らいでいる。

 ロイター通信によると、BMWは欧州と中国、米国に工場を構えているが、人件費の安さとゼロ排ガス車を優遇する政府方針を考慮し、中国を電動車の輸出拠点にしたいと考えている。

 BMWのハラルド・クルーガーCEOは、米中関係の不確実性が同社の輸出に関する判断を難しくしていると語った。。

 華晨中国汽車との合弁会社BMWブリリアンス・オートモーティブ(BBA)は、20年から完全EVモデルの「X3」を生産すると発表した。BMWは今のところ、中国以外の国で「X3」を生産する計画を持っていない。

 BMWは18年7月に長城汽車と折半出資で中国向けに小型車ブランド「ミニ」のEVモデルを生産する合弁契約に調印している。

 ペーター・シュバルツェンバウアー ミニ担当取締役はロイターに、ミニの電動モデルを中国から輸出できるかどうかは分からないと話した。「過去2、3年間で私たちが議論した最も重要な戦略問題だ。関税についてこれほど不確実な状況では、今後に関する質問にうまく答えることはできない。唯一の選択肢は、何が起きても反応できるようにしておくことだ」