Monday, April 08, 2019 10:10 AM

FCA、テスラと取り引き〜欧州の新排ガス基準対応で

 FCAは、欧州連合の新しい排ガス規制に対応するためテスラと二酸化炭素(CO2)排出量に関する取り引きをし、テスラに数億ユーロを支払うことで合意した。英フィナンシャル・タイムズ(FT)が最初に伝えた。

 ロイター通信によると、取り引きは、テスラ製EVの販売台数をFCAの販売分に含めて計算する内容。EUは、CO2排出量目標の達成に向けて自動車メーカーが連合を組むことを認める「オープン・プール」と呼ばれる制度を設けており、FCAは同社製化石燃料車からのCO2排出量を相殺し、許容可能な水準まで下げられる。

 米証券取引委員会に提出された年次報告書によると、テスラは過去3年間、排出権販売を通じて米国で10億ドル以上を稼いだ。規制によって、ゼロ排ガス車(ZEV)のメーカーはクレジット(CO2排出権)を獲得し、余ったクレジットは他のメーカーに販売できる。CO2排出権取引によって、テスラは赤字だった四半期の業績を黒字にできた。