Tuesday, April 16, 2019 10:05 AM
ワイトリシティ、国際展開目指しスイスに開発拠点
非接触充電技術開発のワイトリシティ(WiTricity、マサチューセッツ州)は、世界的な事業拡張を念頭にスイス・チューリッヒ近郊に新製品開発センターを開設した。
同社のプレスリリースによると、新拠点「スイス開発センター」(SDC)は、商品の研究・開発(R&D)と非接触EV充電の商業化に重点を置き、地域および世界の自動車メーカーや大手サプライヤーに専門的なサポートを提供していく。
ワイトリシティのアレックス・グルゼンCEOは「電気自動車(EV)向けワイヤレス充電業界は準備が整っている。当社が自動車メーカーと協力して実現してきた進展、クアルコム・ヘイロー(半導体大手クアルコムのEV充電部門)の買収、今回の国際展開によって、メーカーやティア1サプライヤーが市場にワイヤレスEV充電を提供するための明確な道ができる。EV充電ソリューションを完成させ、ライセンス供与のニーズに対応するには、欧州で製品開発の地盤を拡大することが重要」と述べている。
ワイトリシティは19年2月、クアルコム・ヘイローの買収を発表した。同社はこれでニュージーランドにあるオークランド大学のワイヤレス充電研究所や商業ライセンス部門との関係を強化したほか、所有するワイヤレスEV充電関連の特許や特許申請は1500件超となった。
ワイトリシティは3月にも、中国のEV市場向けにワイヤレス充電システムを開発・商業化するため中国のZhejiang VIE Science & Technologyとのライセンス契約を発表。2月には独サプライヤー大手マーレ(Mahle)、18年10月には中国のAnjie Wireless(安潔無線科技)とも、ワイヤレスEV充電技術に関するライセンス契約を交わしている。
http://witricity.com/witricity-establishes-development-team-switzerland-extends-relationship-university-auckland/