Tuesday, April 23, 2019 10:10 AM

豊田紡織、次世代車向けシートや内装を公開

 豊田紡織は、中国で開催中の上海モーターショー(25日まで)で、自動運転車を含む次世代車両向けに開発した技術と製品を展示している。ほかに現地で開発、製造された一連のシートとインテリア製品もある。

 同社のプレスリリースによると、自動運転車向けでは、搭乗者の身体的変化を検知したり、眠気や感情を判断できるシート技術を展示。さらに、レベル5(完全自動運転)の機能を備えた車両向けの内装も紹介している。その他の次世代車に向けては、ハイブリッドシステム用モーターコアの構成部品をトヨタの燃料電池車「ミライ」に装備して展示している。

 同社はまた、トヨタ「レビン」の特別仕様車に装備したシートとドアトリム製品と、トヨタ「プラド」の特別仕様車「プレミア」に装備したシートを展示しており、いずれも中国で開発、製造された製品だ。

 さらに、同社はレクサス「LS」のドアトリム向けの新しいベース素材を発売する。独自の成形フォームとケナフを活用したベース素材を組み合わせることで、従来にはなかった軽量化を実現したという。

 シート、内外装部品、パワートレイン機器の大手サプライヤーである豊田紡織は、ラスベガスで開かれた2019年の先進技術見本市CESにも、レベル4(高次の自動運転)の車向けの内装モデル「AceS」と、レベル5向けの「MOOX」を出展した。同社はほかに、金沢大学と協力して次世代車両における快適性、安全性、環境への配慮に関する包括的研究を3年計画で進めている。

https://www.toyota-boshoku.com/jp/news/release/detail.php?id=7459