Thursday, May 23, 2019 10:03 AM
アイシン、認識システム開発のエイアイに投資
コンピュータービジョンによる人工知覚システムを開発するエイアイ(AEye、カリフォルニア州)は、シリコンバレーの投資会社ペガサス・テック・ベンチャーズ(Pegasus Tech Ventures)のベンチャーキャピタル(VC)ファンドを通じて、アイシン・グループから戦略的投資を受けたことを明らかにした。
エイアイのブレア・ラコート社長は声明で「アイシンの資本参加によって、エイアイは多くのメーカーと多くのティア1サプライヤーの両方から投資を受ける独特なライダー(LiDAR=光を使った検知・測距装置)企業になる。モビリティと先進運転支援システム(ADAS)市場でソリューション開発に取り組む企業からこのように認められたことに大きな名誉と責任を感じる」と」述べた。
エイアイは、単体装置にソリッドステート型ライダーと高解像度カメラを組み合わせた高度な知覚システム「アイダー(iDAR=Intelligent Detection and Ranging)」を開発し、ダイナミック・ビクセル(Dynamic Vixels)と呼ばれる新しいタイプの点群データが作り出された。
ダイナミック・ビクセルはアイダーを構成するライダーと2Dカメラのデータをアイダーのセンサーにリアルタイムに統合して生まれるデータで、別々にスキャンするカメラとライダーのデータを後で合わせたものではない。
エイアイによると、ダイナミック・ビクセルは、2D、 3D、 4Dの情報を使って車の周囲の環境を判断する人工知能(AI)の機能が強化され、少ない遅延と狭い帯域幅、低いコンピューターの処理能力で自車位置の特定、物体の検出、洞察の提供ができるようになる。アイダーのセンサーはライダーよりも強力で、自動運転車(AV)が物体を検知する際により効果を発揮する。
アイシン・グループはパワートレイン、シャーシ、安全装置、車体、通信技術やエレクロニクスまでの広範囲なソリューションを供給している。自動運転もアイシンが重視する分野で、エイアイとの協力を通じてメーカーからの需要が高まるADASや自動運転のソリューション開発を加速させる。
https://www.aeye.ai/press/leading-global-automotive-supplier-aisin-invests-in-aeye-through-pegasus-tech-ventures/