Friday, May 31, 2019 10:07 AM
EV販売、23年には560万台とボルグワーナー
パワートレイン部品大手のボルグワーナー(BorgWarner、ミシガン州)は、2023年までに何らかの電動システムを備えた車の販売台数が560万台に達するとの予想を発表した。17年の90万台から6倍以上増えることになる。
電動車のうち、ガソリンエンジンと電気モーターを併用するハイブリッド車(HV)は17年の300万台から2600万台に増える見込み。一方、化石燃料車は9100万台から7600万台に減るという。
ボルグワーナーは今後のEVやHVの増加を見込んで、それぞれの推進システム用ソリューションを追加してポートフォリオを拡大しようとしている。最近は炭化ケイ素(SiC)技術を使ったEV用車載充電機(OBC)を開発した。このOBCはすべてのバッテリータイプおよび400、650、800ボルト(V)の電圧システムと互換性があり、米国、欧州連合(EU)、日本、中国を含む多くの国・地域で使うための基準も満たしている。
同社はまた、非既存事業も加えた商品ラインの拡張を目指しており、19年2月には電動システム製造のラインハート・モーション・システムズ(Rinehart Motion Systems)とエンジニアリング・デザインのAMレーシング(AM Racing、いずれもオレゴン州)の買収を発表した。ラインハートはプロ用モータースポーツ、オートバイ、特殊車両、バス、大型車分野の電動車やHV向けに推進インバーターや制御装置を製造する。AMレーシングは同じ市場で使われるシングルコアおよびデュアルコアの電気モーターやギアセットを設計・生産している。両社は新しい子会社カスケイディア・モーション(Cascadia Motion)として統合される予定。
ボルグワーナーは17年にも、各種コントローラー、DC/DCコンバーター、バッテリー充電システムを提供する英セブコン(Sevcon)の買収も完了している。
https://www.borgwarner.com/newsroom/press-releases/2019/05/27/borgwarner-celebrates-electric-mobility-day-with-solutions-for-the-present-and-future