Wednesday, June 12, 2019 10:02 AM
FCA、自動運転技術でオーロラと提携
フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は10日、自動運転車開発の新興企業オーロラ・イノベーション(Aurora Innovation、カリフォルニア州)と提携したと発表した。商用車向けの自動運転技術を共同で開発し導入することを目指す。
オートモーティブ・ニュースによると、FCAはこの提携を通じて、最初は「ラム」、次に「フィアット・プロフェッショナル」ブランド車を対象に、オーロラのシステムを組み込む可能性を探る。試験車両が路上を走るのは3〜5年間後になる見込み。
FCAのマイク・マンリーCEOは声明で「オーロラは、先進かつ目的の明確な技術を伴った独自のスキルで当社の自動運転車開発を補完、強化する」と説明した。
今回の提携で、FCAもようやく自社製品に自動運転技術を直接取り入れる姿勢を見せたことになる。同社は現在、アルファベット傘下ウェイモに自動運転車開発用のミニバン「クライスラー・パシフィカ」ハイブリッド版を販売している。
オーロラは、それぞれグーグル、テスラ、ウーバーで自動運転技術の開発を率いた経験を持つクリス・アームソン、スターリング・アンダーソン、ドリュー・バグネル各氏が2年前に設立したスタートアップ。
「オーロラ・ドライバー(Aurora Driver)」と呼ばれる同社の自動運転システムは、車が特定の場所で人の介入や監視なしで走れるレベル4(高度な自動運転)を実現するハードウェア、ソフトウェア、そしてデータサービスで構成される。
オーロラはこれまでにフォルクスワーゲン(VW)、現代自動車、中国のバイトン(拜騰)とも自動運転技術開発で提携している。