Tuesday, June 18, 2019 10:25 AM

オトピア、デンソーと協力〜車両遠隔操作技術の開発で

 車の遠隔操作技術を専門とするイスラエルの新興企業オトピア(Ottopia)は、デンソーと技術提携していることを明らかにした。

 テレマティクスワイヤーによると、現在同社はいくつかの自動車関連企業と提携しており、デンソーもその1つ。オトピア創設者のアミット・ローゼンズワイグCEOは「デンソーは安全性と拡張性を重視した遠隔操作ソリューションに関心を持っている。これらはまさに、当社が世界初の自動車用遠隔操作プラットフォームを構築する際に重視していることだ」と述べた。

 オトピアはまた、自動運転車(AV)に直接および間接的な遠隔操作を提供する技術プラットフォーム「アドバンスト・テレオペレーション(ATO)」も発表した。ATOは、車の遠隔操作における新しい安全基準を設定するため、人間の運転と特許出願中の人工知能(AI)ソフトウェアを独自の方法で統合する。

 AVでは「常に人間の介入を要する場合が生まれる」というのが業界の共通認識となっており、複雑な状況でAVの走行を支援するには遠隔操作が必要になる。ATOプラットフォームは、独自のネットワーク接続と超低遅延のビデオ圧縮を用いて、既存の携帯電話通信網を介した信頼できるリアルタイムの遠隔操作を提供する。

 オトピアの技術は安全性と規模を重視しており、高度なAIと間接的な制御方法を使うことで、オペレーターは複数のAVを効率的に支援できる。またATOプラットフォームは、携帯電話通信が切れた時や極端な悪天候などの厳しい状況でも安全な操作ができるよう、車載ソフトウェアに予防安全機能も備えている。

 同プラットフォームはさらに、貨物、輸送、建設業界の自動運転ではない車の遠隔操作も可能で、「無人タクシー会社から業務用車両管理、物流会社まで、遠隔操作に関心があれば誰でもプラットフォームを導入できる」(ローゼンズワイグCEO)という。

https://www.telematicswire.net/vehicle-telematics-vehicle-information-technology-and-navigation/ottopia-announces-collaboration-with-global-automotive-supplier-denso/