Tuesday, July 09, 2019 9:33 AM
コンチ、HV向けに48V高出力駆動システム開発
独自動車部品大手コンチネンタルは、電気駆動システムを備えたハイブリッド車(HV)向けに新しい48ボルト(V)電源の技術を発表した。
このシステムは30キロワット(kW)の最大出力を持つ48Vのハイパワー電気モーターを備え、電気のみで時速80〜90キロの走行が可能。パワートレイン部門のアンドレアス・ウォルフCEOは「コンチネンタル・パワートレインは、幅広いシステムに関する専門知識のおかげで、48ボルト・システムから、ハイブリッド技術や高電圧部品に至るまで、あらゆる種類の電動ドライブを極めている」と語っている。
新システムは、パワー・エレクトロニクスやバッテリーが組み込まれた電動モーターを搭載しており、燃料消費が抑えられ、同様の内燃エンジン車に比べ二酸化炭素(CO2)の排出量を約20%削減できる。同社は駆動系の中の48Vシステムの位置を変更し、エンジンの出力軸(プロペラシャフト)とトランスミッションの間(クラッチの後)にモーターを配置した(P2方式)。これで燃費が改善され、低速走行時には電気モーターだけを使って走ることができる。
新しい48V技術は、モーターの直径を変えずに電力を倍増させることに成功しており、既存のシステムより少し広めの設置スペースが必要なだけで重量もほとんど変わらない。
組み込まれたパワー・エレクトロニクスにも新しい技術を使っており、非常に高い電流に対応できるほか、電力効率は既存のシステムより約10%高い。二酸化炭素(CO2)排出量削減、燃費の改善、運転効率の最適化、運転性といった完全ハイブリッドのすべての利点を提供しながら価格は大幅に安く、車載充電技術とより大きなバッテリーを補完すれば、プラグイン・ハイブリッド車(PHV)にも使用できる。
https://www.continental-corporation.com/en/press/press-releases/2019-07-02-48v-high-power-176814