Friday, June 24, 2016 10:03 AM
自動運転車開発、小規模メーカーに試練〜生き残りへメガサプライヤーと提携も
自動車運転車・コネクテッドカーの開発競争が激化する中で、大手並みの資金力を欠く自動車メーカーが劣勢に立たされている。
オートモーティブ・ニュースによると、開発にはレーダー、カメラ、ライダーに障害物検知ソフトウェアを組み合わせる豊富なエンジニアを自前で揃える必要がある。
潤沢な研究開発(R&D)予算を手にする大手でさえも自前開発はコストの面から困難だ。例えば、現代・起亜自動車連合は18年までに、自動運転車開発に総額20億ドルの投資を見込んでいる。起亜は20年までに、高速道路でドライバーの介在なしで加速・減速、操舵できる車両を実用化する計画だ。
比較的規模が小さいメーカーでも独自開発に乗り出している。例えば、スウェーデンのボルボは17年、高速走行下で自動ブレーキや加速を可能にする車両を投入する。
これに対して、ナビガント・リサーチのサム・アブエルサミッド氏は、技術の複雑さを踏まえると「マツダやPSAなどの企業にとってはかなりリスクが大きい」と指摘。自動運転技術を開発するボッシュやTRW、デンソーの名を挙げ、メガサプライヤーと提携する選択肢を示した。
ボッシュの北米業務を統括するマイク・マンスエッティ氏は、既にメーカーと協議を進めていることを認めた。
ボルボの米R&D部門を率いるペター・ホーリング氏は、同国のエアバッグ製造大手オートリブと提携しているかどうかについて言及を避けた。オートリブはアクティブ・セーフティ技術のポートフォリオを拡大中で、ホーリング氏は「他のサプライヤーと同様に心強いパートナーだ」とだけ述べた。