Tuesday, July 16, 2019 10:16 AM
ニューロンEV、多目的の自走式車台を開発
新興電気自動車(EV)メーカーのニューロンEV(Neuron EV、カリフォルニア州)は、さまざまな大きさの構造物を上に乗せて移動できる自走式プラットフォーム「Multipurpose Autonomous Platform」(MAP)を発表した。
オートノマス・ビークル・テクノロジーによると、MAPは人の輸送、貨物の輸送、旅行者用の一時的な住居など、目的に合わせて大きさを調整できる。15フィートのコンテナ・ホームを乗せた場合、車長は6670ミリ(21.9フィート)、車幅2600ミリ(8.5フィート)、車高3540ミリ(11.6フィート)になる。
MAPは、同社が5月に発表した未来の輸送システム「Neuron HUB」の動力を担う下部構造で、HUBは基本的にMAPと上部構造を組み合わせた複合ユニットとなっている。MAPの主な目的は、動かない構造物を移動可能にして機能を拡張することにある。
標準的な輸送コンテナを使えるため、コンテナとMAPを組み合わせれば自走式の空間になり、無限にカスタマイズが可能。コンテナの内装には、店舗、カフェ、レストラン、ホテル、オフィスなどのバリエーションが考えられる。外観も用途に合わせて調整でき、構造物の屋根部分をソーラーパネルにアップグレードして、車のバッテリー充電など電力を多目的に提供できる。
ニューロンEVは、MAPをスマートシティの構想実現に不可欠な技術と捉え、「未来のスマートトラベルにつながる新しい輸送の形」と呼んでいる。同社は現在、新しいエネルギービークルを開発中で、19年内の発表を予定している。
https://www.autonomousvehicletech.com/articles/1856-structures-mobilized-with-autonomous-transport