Thursday, August 08, 2019 10:07 AM

ウォルマート、AV使った雑貨配達を試験

 小売り大手ウォルマートは、自動運転技術開発の新興企業ガティックAI(Gatik AI、カリフォルニア州)と提携し、本拠地のアーカンソー州ベントンビルで自動運転車(AV)の試験運用を実施する。

 ウォルマートによると、試験運用では、ガティックの自動運転技術を搭載したフォードのバン「トランジット」を使って、オンラインで注文された食料雑貨を大型倉庫からベントンビル市内のウォルマート店舗まで配達する2マイルのルートを毎日運行する計画。

 ウォルマートはこのプログラムを通して集めたデータを、AVを店舗やサービスに組み込む方法を考えるために利用する。

 現在、自動運転技術の導入に取り組む企業は、まず配車サービスか配送サービスに活用しようとしている。フォードは2018年、フロリダ州マイアミでAVを使った生鮮品の配送をテストするため、ウォルマートおよびポストメイツと提携した。フォードは21年までの商業生産開始を目指して「レベル4」の自動運転車を開発しており、すでにミシガン州アナーバーとマイアミでドミノズ・ピザとAVによる配送サービスのテストも実施している。

 アーカンソー州は3月、最大3台の自動運転車に対して州内の道路や高速道路における試験走行を承認しており、ウォルマートは最初に州の認可を受けた企業の1つ。同社はこのパイロット・プロジェクトを通し、自動運転車を加えたオンライン・グローサリー・エコシステムの物流、業務プロセスの変更、この技術を取り入れる他のチャンスなどを模索する。

https://corporate.walmart.com/newsroom/2019/07/25/walmart-begins-pilot-with-autonomous-vehicle-company-gatik