Wednesday, August 21, 2019 10:49 AM

EV電池の転用で世界初認証〜UL、日産・住友の合弁に

 試験・検査・認証機関のUL(米保険業者安全試験所、本部イリノイ州)は、EVの使用済みバッテリーの蓄電システム向け再利用に取り組む日産自動車と住友商事の合弁事業フォーアールエナジー(4R Energy、神奈川県)に対して、電池の転用に関する評価規格「UL1974」に基づく世界初の認証を発行した。

 グリーンカー・コングレスによると、「UL1974」は、本来はEVその他の用途向けに作られたバッテリーパック、モジュール、セルを選別、分類するための手順を定めた規格。バッテリーの健康状態や継続的な使用の可否を見極める方法を規定している。この手順を通じて、使用済みバッテリーが安全で信頼性が高く、蓄電システムに転用できることを検証する。

 フォーアールエナジーの牧野英治社長は、今回の認証について「2010年の創業以来、EV電池を再利用する際の安全性と信頼性は常に最優先事項だった。UL1974認証を得たことで、当社の生産工程は世界で広く知られる独立した第三者機関に認められた」と述べた。