Thursday, September 12, 2019 10:19 AM

トムトム、自動運転技術の試験車両を発表

 オランダのデジタル地図サービス大手トムトム(TomTom)は、完全自動運転の試験車両を発表した。

 オートノマス・ビークル・テクノロジーによると、試験車両は自動運転技術の試験や改良のために使われ、同社の高精細デジタル地図「TomTom HD Map」のほか、クラウドを使った地図情報更新サービス「TomTom Roadagrams」、地図情報ストリーミング・サービス「TomTom AutoSteam」などが搭載されている。

 トムトムの自動運転部門を統括するウィレム・ストリボッシュ氏は「安全で快適な自動運転に必要な技術を開発するには、独自の自動運転車を持つことが重要。路上でマッピング技術を継続的にテストし、さまざまな環境下の機能状況に関する深い理解や良質のデータを取得して、すぐにその情報を人工知能(AI)による地図作成に取り組むことができる」と説明した。

 新しい試験車両にはほかに、8台のレーザースキャナー、ステレオ・カメラ、6台のレーダーが搭載され、さまざまなセンサー構成のテストが可能。これらのセンサーが車の周囲360度の状況把握を可能にし、車が正確な位置情報を得られるようセンサーから得たデータは「TomTom HD Map」と照合して処理される。

 「TomTom HD Map」は、車線の形式や形状、交通標識などの道路状況をセンチ単位まで反映させる設計になっており、自動運転車の正確な位置特定、センサーと連携した周辺環境の詳細なモデル構築、目的地までの進路計画を支援する。

https://www.autonomousvehicletech.com/articles/1966-tomtom-introduces-autonomous-test-vehicle