Thursday, September 19, 2019 10:07 AM

ベロダイン、先進ライダー「ベラレイ」を高級車で実演

 ライダー(光検知・測距装置)メーカーのベロダイン・ライダー(Velodyne LiDAR、カリフォルニア州)は、同社の指向性ビュー型ライダー「ベラレイ(Velarray)」を搭載した高級電気自動車(EV)を、フランクフルト国際自動車ショー(IAA 2019)で展示した。

 この先進ライダーは小型で、フロントガラス背面に目立たないように組み込めるため、EVの空力的デザインを損なわない。マルタ・ホール社長兼最高事業開発責任者は「来場者は、IAAのブースで行ったベラレイの利用体験に興奮していた。彼らは車内に搭載されたセンサーが目立たず、当社のセンサーを使うことでいかに安全性が高まるかといったことを話していた。自動車メーカーは、ベラレイを状況認識の主要コンポーネントに採用することで、ドライバー支援機能とその効率を大幅に向上できる」と話している。

 車の外観や空力デザインに影響を与えることなくライダーを搭載することは、自動車メーカーの大きな課題になっている。自動運転車(AV)が周りの状況を認識するための主要センサーとしてライダーを採用し、路上テストを行っている企業は、現在はほとんどが屋根部分にライダーを搭載しているが、AVを商業展開する時は搭載場所を最終決定する必要がある。

 ベロダインはライダー開発の先駆け企業で、2年以上前に先進運転支援システム(ADAS)や自動運転向けに「ベラレイ」を開発した。このライダーは高解像度の3D情報で詳細な周囲の画像を提供して車の安全性を高める。自動車メーカーが優れたADASを開発するのに役立ち、曲がりくねった道、道路の陥没、交差点、流入および分岐ランプ、住宅地、道路標示が不明瞭な道路など問題の多い状況に対処するほか、夜間も作動し、歩行者、自転車、二輪車などの交通弱者を検出できる。

https://velodynelidar.com/newsroom/velodyne-shows-velarray-lidar-in-sleek-car-designs-at-iaa-2019-conference/