Thursday, October 10, 2019 10:02 AM
ベバスト、電動化事業に本腰〜ドイツでEV用電池生産開始
自動車のルーフシステムやヒーターなどで知られる独ベバスト(Webasto)は、ドイツで電気自動車(EV)用電池の生産を開始した。
ウォールストリート・ジャーナルによると、すでに南部バイエルン州レーゲンスブルク近郊のシーリング工場で欧州のバスメーカー向けにバッテリーパックの生産を始めており、2020年からはここで商用車向けに自社開発した標準バッテリー・システムを生産する。
このため同社は複数の製品ライン建設に1100万ユーロを投資しており、さらに試作品の製作と同州デッゲンドルフ郡のヘンガースベルクにある検証センターに1800万ユーロを投じる予定。
ベバストは3年前、中核のルーフやヒーター分野で事業を拡張するだけでなく、eモビリティ分野で充電ソリューションや電池システムなどの新事業を開拓する決断を下した。電池システムの開発と生産の確立には中核事業の強みを活用できる。例えば、熱管理のノウハウ、エレクトロニクスの社内生産、複雑なシステムの車両搭載経験などは、新しい事業分野の重要な成功要因になる。この3年間にeモビリティの専門家も増やした。
欧州市場向けの電池システム生産には、既存の生産ネットワークを活用しており、シーリング工場は過去30年以上にわたってルーフシステムを生産しているほか、軽量構築技術のコンピテンスセンターもある。
https://www.greencarcongress.com/2019/10/20191002-webasto.html