Friday, October 18, 2019 10:15 AM
パワーセル、自動車大手から燃料電池スタック追加受注
スウェーデンの燃料電池大手パワーセル(PowerCell)は、大手自動車メーカーから試験用の燃料電池スタック「S3」の追加注文を取り付けた。
同社のプレスリリースによると、今回の受注額は約770万クローネ(78万ドル超)で、2019年10〜12月期に発生する可能性が高い。
「S3」は特に自動車向けに開発された燃料電池スタックで、重量や寸法を抑えながら高い電力密度を実現できるよう設計されている。発注を決めた自動車メーカーは、評価と試験用に「S3」と「MS-100」燃料電池を発注した後、9月に260万クローネ分の追加発注を行なっており、今回は2度目の追加発注となる。
パワーセルは、08年にスウェーデンの自動車メーカー、ボルボから分離独立して設立された。パール・バッセンCEOは「気候変動という危機と二酸化炭素(CO2)排出規制の強化で、自動車業界は変化が避けられない状況だ。メーカーはドライブトレインの電動化という大きな圧力にさらされており、水素で作動する燃料電池は、航続距離の不安や時間のかかる充電がない電気駆動システムを提供するため、蓄電池より多くの利点がある」と述べている。
https://www.powercell.se/en/newsroom/press-releases/detail/?releaseId=9B2FA5BDB7D3C00F