Thursday, November 07, 2019 9:08 AM

マグナ、EV向け高性能モーター開発へ

 カナダの自動車部品大手マグナは、電気自動車(EV)向けに強力で価格の安い高性能電気モーターの開発を計画している。

 同社のプレスリリースによると、このプロジェクトでは、イリノイ工科大学、ウィスコンシン大学マディソン校、米エネルギー省と提携し、同省は開発資金も提供する予定。マグナは新しい電気モーター技術を2021年に同省に提出して評価を受ける。

 マグナのスワミー・コタギリ最高技術責任者(CTO)は「当社の使命は、自動車業界で最も複雑ないくつかの問題を解決することによって不可能を可能にすること。レアアース磁石への依存を減らすことで、サプライチェーンの調達とコストという2つの重要な問題を解決し電動化を加速できる」と話している。

 同社はパワートレイン、エレクトロニクス、車両全体に関する専門知識を生かして、コストは従来の半分、電力密度は8倍で最大125キロワット(kW)の電力を提供できるモーターの開発を目指す。コストを削減するためレアアース永久磁石は使わない。

 プロジェクトには、革新的な材料、冷却技術、巻線技術、シミュレーションモデル、制御や最適化技術の開発や使用などが含まれ、マグナはプロジェクトの一環として、独自の電気モーター技術とトランスミッションやインバーターを電気駆動システムに統合する予定。

https://www.magna.com/company/newsroom/releases/release/2019/10/30/news-release—magna-to-develop-and-auto-qualify-a-more-powerful-and-affordable-electric-motor