Friday, January 10, 2020 8:33 AM
タカタ、史上最大のリコール〜米でエアバッグ部品1000万個
タカタ製エアバッグの欠陥問題で、同社が米国で交換用エアバッグのインフレーター(ガス発生装置)1000万個をリコール(回収・無償修理)することが明らかになった。自動車の安全関連のリコールでは史上最大規模となる。
ロイター通信によると、対象となるのは欠陥エアバッグを交換するために一時的に提供されたインフレーターで、まだ取り付けられていない物も含まれる。いくつかの自動車メーカーは既に、一時的な交換用インフレーターを恒久的な物に切り替える追加リコールを始めている。
運輸省道路交通安全局(NHTSA)はこれとは別に、乾燥剤が使われているタカタ製インフレーターについて数千万個規模の追加リコールを命じる必要があるかどうか検討している。同局はまた、タカタ製インフレーターを搭載した600万台余りの車のリコール回避を求めるゼネラル・モーターズ(GM)の請願についても審査している。GMは、リコールを実施した場合12億ドルのコストが生じる可能性があると主張している。
今回のリコールは、2015年にタカタがNHTSAと合意した一連のリコールの最終段階に当たる。米国ではこれまでに、インフレーターが異常破裂する恐れがあるタカタ製の欠陥エアバッグ5600万個を交換するため、4160万台の車がリコール対象となっている。
タカタ製エアバッグの欠陥問題では、全世界で関連死者数が25人以上、負傷者数は290人以上に上っている。