Monday, March 02, 2020 8:19 AM
フォード、IoT使った運転支援機能を提供
フォードは、ドライバーが路上の危険を察知し、回避できるよう、車同士をインターネットでつないで前方の状況を後続ドライバーに伝える新しい運転支援機能「ローカル・ハザード・インフォメーション(LHI)」を発表した。
LHIの利用には車載モデム「フォードパス・コネクト」を使う。LHIは現在、新型コンパクトSUV「フォード・プーマ」に標準装備されており、1年間は無償、2年目からは一部にライセンス料が発生する。2020年内にはフォードの乗用車モデルの80%以上で提供される予定。
フォード・ヨーロッパのヨーグ・バイアー氏は「LHIの特徴は、車同士がIoT(モノのインターネット)で接続されている点。外部業者のアプリケーションには依存しておらず、これは大きな進歩だ」と話した。
LHIは、走行中に突然の渋滞や事故が起きた場合、後続のドライバーに警告を発する。このシステムは、前方車両のエアバッグ作動、ハザードランプの点滅、ワイパーの使い方といった挙動データを取得することで作動する。また、車載センサーが前の車の自動緊急ブレーキやフォグランプ、トラクションコントロールのデータなどをモニターすることで、悪天候や道路状況を検知し、危険の場所や事故の有無などを判断する。
情報は「フォ-ドパス・コネクト」モデムを通して自動的に更新される。複数の車両ブランドからの情報を照合する中央のクラウドベース・プラットフォームは、企業間契約に基づいてヒア・テクノロジーズが運営する。