Monday, March 16, 2020 9:33 AM
ホンダ、「クラリティ」EV版の米販売を終了
ホンダは、電気自動車(EV)「クラリティ・エレクトリック」の米販売を2019年モデルイヤーをもって終了した。これで同社が米国で販売する車種にEVモデルがなくなった。
グリーンカー・リポーツによると、「クラリティ・エレクトリック」はカリフォルニア、オレゴン両州だけでリース販売されていたが、20年初めから静かに姿を消し、2月に新型モデル発表が期待されていたものの発表はなかった。販売期間中の大半は、頭金1499ドルから、月額269ドルまたは199ドルの36カ月リースで提供されていた。
「クラリティ・エレクトリック」の発表当時、ホンダの技術陣は「以前『フィットEV』に乗っていたカリフォルニアのドライバーからのフィードバックを基にバッテリーのサイズを決めた」と語っていたが、最終的にはその判断が車の限界を決めてしまった可能性がある。同モデルの航続距離は容量25.5キロワット時(khw)の電池パックで89マイルだが、最近のEV購入者は航続距離200マイル以上のEVに関心を持っているからだ。ただ、同モデルはホンダのEVでは初めてCCS規格の急速充電が採用され、わずか30分で80%の充電が可能だった。
燃料電池車(FCV)の「クラリティ・フューエルセル」と「クラリティ・プラグイン・ハイブリッド」は、少なくとも20年モデルイヤーまで販売が継続される。
一方、ホンダは欧州ではEVの提供を続ける予定で、20年夏にレトロスタイルの「E」ハッチバックを発売するほか、欧州で2つ目のEVモデルも開発中。それらの第1陣は22年までに市場導入される見通しだ。