Thursday, March 26, 2020 9:59 AM
ビオニア、欧米の生産稼働率は当面20-30%に
スウェーデンの車載エレクトロニクス大手ビオニア(Veoneer)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2〜4週間は欧州と北米にある生産施設の稼働率が20〜30%にとどまるという見通しを発表した。施設を一時的に閉鎖する可能性もある。
同社のプレスリリースによると、これに伴い2020年1〜3月期の売り上げは3億5000万〜3億7000万ドルになる見通し。1〜2月は中国でのウイルス感染拡大にもかかわらず予想したほど売り上げが落ち込まなかったため、パンデミック(国際的な大流行)の影響は限定的となるが、この状況では3月の新規受注は制限される可能性が高い。
新型コロナの感染拡大で、世界の自動車供給網は大きな影響を受けている。複数の自動車メーカーやサプライヤーが業務を停止し、在庫は増え、生産活動が落ち込んで、需要と供給の深刻な不均衡が生じている。
欧州と北米では向こう2〜4週間にわたりメーカーの業務停止または生産率の低下が予想されるため、ビオニアも顧客の需要と各政府当局の取り組みに従って生産を調整している。同社は19年に5億ドルの純損失を計上し、20年は厳しい事業環境になると予想しているが、既存事業の伸びによる本業の売上高増加率は1桁台半ばを見込んでいる。
https://www.veoneer.com/en/press-releases?page=/en/pressreleases/veoneer-provides-update-to-first-quarter-2020-and-current-market-situation-1787163