Wednesday, April 01, 2020 9:44 AM

宇部興産、北米コンパウンドメーカーを買収

 宇部興産は、豊田通商の連結子会社で、コンパウンドの受託加工を行っているPremium Composite Technology North America(PCTNA、インディアナ州フランクリン、社長:飯久保 哲也)の買収を決定した。4月1日を目途に宇部興産がPCTNA社の株式100%を豊田通商から譲り受け、新体制で事業を開始する。

 PCTNAは、豊田通商グループ企業として2009年に設立された。主にナイロン以外の樹脂を原料とするプラスチックコンパウンド受託加工事業を行い、日系自動車メーカー向けに供給している。

 宇部興産は、中期経営計画で、ナイロン6事業を積極拡大事業と位置づけ、押出用途の更なる強化と、射出用途の事業領域の拡大を進めている。2019年3月には、欧州子会社のウベコーポレーションヨーロッパ(本社:スペイン・バレンシア州)がスペインのプラスチックコンパウンド製造・販売会社を買収し、射出・コンパウンド事業における海外拠点の拡充を行った。

 今回の買収で、日本・タイ・スペインに加え、北米においても自社コンパウンド製造拠点を獲得した。