Monday, April 27, 2020 10:06 AM

ダイムラー、燃料電池車の開発を終了

 ダイムラーのメルセデスベンツ部門は、乗用車型の燃料電池車(FCV)開発を中止し、部門唯一のFCVモデルだった「GLC F-CELL」の生産を終了する。ダイムラーは今後、ボルボ・トラックとの合弁事業で量産を目指す大型トラック向けの燃料電池システム開発に重点を置く。

 オートモーティブ・ニュースによると、「GLC F-CELL」は製造コストが高く、数百台しか生産できなかった。これは2013年にフォード、日産自動車と水素燃料車開発を同時に進めることに合意したため始めた事業だったが、FCVを生産までこぎつけたのはダイムラーだけだった。

 ただ、「GLC F-CELL」が市販されることはなく、主に産業用ガス大手のリンデやエアリキードなどのビジネスパートナーや、ドイツ鉄道などのその他の業務用車ユーザー向けだった。