Monday, May 11, 2020 10:20 AM
トヨタのHV世界販売、1500万台を突破
トヨタのハイブリッド車(HV)の世界累計販売台数が1500万台を突破した。
グリーンカー・リポーツによると、トヨタモーター・ヨーロッパのマット・ハリソンEVP(エグゼクティブ・バイス・プレジデント)は、「HV販売の強化によって、トヨタは21年に導入される欧州の新排ガス基準を満たせる」と述べた。欧州の規制強化に対応するため、他の自動車メーカーは米国での完全電動モデルの発売を遅らせ、在庫を欧州市場に回している。
トヨタは1997年に初のHV「プリウス」を発売し、2005年からは「レクサス」部門にもHVモデルを加えた。現在、世界で44のHVモデルを販売している。HVの累計販売台数は13年に500万台、15年に800万台、17年には1000万台に達していた。
米国では、第6世代「プリウス」、PHV「プリウス・プライム」を販売しているほか、「カローラ」「カムリ」「アバロン」「RAV4」「ハイランダー」にそれぞれHVバージョンがある。レクサスにもSUVの「NX」「UX」「RX」と乗用車の「LS」「ES」「LC」にそれぞれHVバージョンがある。現在の米国でのHVベストセラーは、プリウスではなく小型SUV「RAV4」のHV版となっている。
トヨタはこれまで、燃料電池車やHVを推進する一方で、EVには慎重な立場を取ってきたが、今ではエミッションをさらに削減するためEVの必要性を認めている。
欧州では25年までに40のEV新モデルを発売する。少なくとも10種のゼロエミッション車が含まれるが、その一部を米国市場で発売するかどうかは不明。