Tuesday, May 12, 2020 9:18 AM

コンチネンタル、コロナの影響でAV投資など延期

 自動車部品大手コンチネンタルは7日、自動運転技術開発や生産能力拡大のための投資を延期すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けたロックダウン(都市封鎖)で世界の自動車生産は25%減少。同社の2020年1〜3月期の営業利益が47%落ち込んだため。

 ロイター通信によると、ウォルフガング・シェイファー最高財務責任者(CFO)は「レベル4や5の自動運転は10年がかりで成長する分野なので、投資を6カ月遅らせても市場を失うことはない」と説明した。

 同社の第1四半期決算は、税・利払い前利益(EBIT)が前年の8億2330万ユーロから4億3650万ユーロに落ち込み、営業利益率は7.5%から4.4%に縮小した。ロックダウンは米国などより大きな市場に広がったため、4〜6月期の業績はさらに悪化する見通し。

 この結果、投資は1〜3月期の26%減に続いて、さらに20%削減する予定。資金の流動性は問題なく、公的融資も申請しない。

 コンチネンタルは4月、経済の見通しが不透明なことを理由に、パワートレイン部門ヴィテスコ・テクノロジーズのスピンオフ計画を延期した。ヴィテスコは1月に、eモビリティーによる成長の確保を図って売り上げの90%を占める内燃エンジンから主力事業をシフトしているため利益率が押し下げられていると警告していた。

https://www.autonews.com/suppliers/continental-delays-av-investments-after-q1-earnings-plunge