Wednesday, May 13, 2020 10:04 AM

Veoneer、ブレーキ制御事業を1ドルで売却

 スウェーデンのVeoneerは中核となる電子機器事業に集中し、ブレーキ制御事業から撤退する。同社は米自動車サプライヤーに、立ち上げを予定していたブレーキ制御プログラムを1ドルで売却することを合意した。

 売却により、Veoneerは20年度と21年度に、キャッシュフローを8,000万ドル改善する。Veoneerはまた、米国で一部のブレーキ制御事業を維持する。

 Veoneerは、4年前に、日信工業との合弁会社Veoneer Nissin Brake System(VNBS)を設立したが、苦戦を続けていた。

 2018年、VNBSの再編により、Veoneerは米国でのVNBS事業の完全な所有権を獲得した。2019年10月、Veoneerは、日本と中国の合弁事業の51%株式を日清工業に売却することに同意した。日信工業は、同じホンダ系の、ケーヒン、ショーワと共に、日立オートモティブシステムズと事業統合する。

 4月初め、VeoneerとVolvo Cars は自動運転の合弁会社Zenuityを分割することに合意した。Veoneerは自動運転向けの先進運転支援システム(ADAS)ソフトウェアの開発と商品化に焦点を合わせ、現在のJVを運営していく。ボルボ・カーズは新しい独立した会社を設立し、Zenuityで行ってきた自動運転ソフトウェアの開発と商品化に焦点を合わせていく。