Thursday, May 21, 2020 10:00 AM

ボルグワーナー、電動モーター研究所を開設

 パワートレイン部品大手ボルグワーナー(BorgWarner、ミシガン州)は、インディアナ州にあるノーブルスビル技術センターに電動モーターの研究所を新設した。

 同社のプレスリリースによると、この研究所はライトビークルおよび商用車市場向け電動モーターやパワーエレクトロニクスの開発、試験、検証、試作品製作を行う。パワードライブ・システムズ部門のステファン・デマール社長は「車両電動化の未来に向けて、エンジニアリング、テスト、プロトタイプをひとつ屋根の下にまとめれば競争上優位だ。工程を合理化し、エンジニアリングとプロトタイピングの設計で向上する共同作業や即応性は、ノーブルズビルで開発される技術に反映されるだろう」と話している。

 ボルグワーナーは、電動車関連製品の試作品を1カ所で開発、製作、試験、検証できるようになることで、コスト面の相乗効果が生まれるほか、機能横断的な共同作業が促進され、製品開発および試験プロセス全体の効率が改善されると見込んでいる。技術者は電動推進システムの心臓部を構築、調整、試験して、設計や分析チームに迅速にフィードバックできるようになる。

 施設にはすべてのモーター製造装置を配備したため、プロトタイプ段階で得られる生産プロセスに関する教訓を量産用の工場に反映させられる。製造装置には、ワイヤー成形、スロットライナー挿入、ワイヤー挿入、レーザー溶接、ワニス処理、および最終試験用の機材が含まれる。

 面積4万平方フィートの研究所で開発される電気系部品は、ハイブリッド車(HV)と電気自動車(EV)で使われる。

https://www.borgwarner.com/newsroom/press-releases/2020/05/14/the-future-of-mobility-is-now-new-high-tech-lab-open-at-borgwarner-s-state-of-the-art-noblesville-technical-center