Wednesday, June 10, 2020 8:52 AM

車内空間をもっと静かに〜欧州フォードが新戦略

 欧州フォードは、外部の騒音を抑えて車内をもっと静かにする戦略「Whisper Strategy(ささやき戦略)」を発表した。乗客はより静かな車を高級車と考えるため。

 フューチャーカーによると、欧州フォードは今後発売するモデルで段階的なノイズの改善を実現する。多くが完全EVまたはHVで、移動を快適にし、乗客やドライバーの疲労を軽減する。

 欧州で販売するSUV「クーガ」は、欧州で3番目に売れている。フォードはサスペンションからドアシールまでノイズ要因を調べ、車内を静かで洗練された空間にしようと取り組んでいる。

 高級モデル「クーガ・ヴィニャーレ」の革製シート座面にミシン目を追加した。総面積を減らし、騒音を吸収した。車体下には、道路の騒音や外から入る風の音を制限する遮音板を追加し、電線や他の機器が車両の一部分だけを通るチャンネルのサイズを小さくした。車体内部を通過する空気の流れが制限できる。

 一方、高級スポーツ「マスタング」は、ドライバーがアグレッシブな音を楽しめるよう意図的にエンジン音を響かせる仕組みになっている。さらに完全電動バージョンのSUV「マッハE」には強化された人工音が組み込まれている。