Thursday, June 25, 2020 10:01 AM
車載センサー市場、電動車需要の高まりで大幅拡大へ
自動車用センサー市場は、電動車の需要の高まりとともに大きく成長するとの見通しを、調査会社ストラテジー・アナリティクス(SA、マサチューセッツ州)が発表した。
グリーンカー・コングレスによると、SAの報告書「Global xEV Sensor Market 2018-2027」は、xEV(ハイブリッド車や電気自動車、燃料電池車を含めた電動車の総称)向け電流、位置/速度、温度センサーの世界市場は2019〜25年に年平均25.7%のペースで成長し、その後も27年までに12億ドル規模へと拡大すると予測している。
種類別では、最大市場は電気モーターの速度を監視する速度/位置センサーだが、量は最も少ない。2番目に大きな市場は、バッテリーの監視からインバーター、コンバーターまでxEVのシステム全体で幅広く使われる電流センサーで、27年には需要のほぼ40%を占める見通し。バッテリー監視システムは温度センサー需要の大部分を占め、27年には71%に達する見込み。
市場の成長は、政府規制の強化を背景とするxEVプラットフォームの拡大によってもたらされる。新型コロナウイルスの流行が終息した後は、消費者の好みが電動車に移ることも考えられる。
市場のトレンドとしては、モーターから磁石を排除する動き、800Vなど高電圧化の取り組み、センサーの需要にも影響を与えるワイド・バンドギャップ・パワー半導体技術の使用増など、いくつかの動きがある。
https://www.greencarcongress.com/2020/06/20200622-sa.html