Friday, July 10, 2020 10:12 AM
タカタ製エアバッグ部品特定でオンラインツール
フォード、トヨタ、FCAなどの自動車メーカーは、リコール対象となっているタカタ製エアバッグのモジュールとインフレーター(ガス発生装置)を特定するためのオンラインツールを共同開発し、このほど提供を始めた。
オートモーティブ・ニュースによると、無料で利用できるこのウェブサイト(freepartcheck.com)は、19の自動車ブランドの部品情報を提供している。アフターマーケット業界の関係者は、シリアル番号やサプライヤーの部品番号など「公開情報」を基に部品が検索できる。
乗用車・小型商用車メーカーのほとんどが加盟する米自動車イノベーション協会(AAI)は、顧客の安全対策として同ツールを支持すると表明した。FCAも「部品のリサイクル業者は顧客を守る特殊な立場にいる」と、ツールの重要性を強調している。「欠陥エアバッグの交換と同時に、重要なのは交換が必要な部品を特定して取り除くことだ」(FCAのマーク・チャーノビー最高技術責任者)
同サイトには、無料の車両引き取りや廃棄に関する情報も掲載されている。
タカタが製造したエアバッグのインフレーターを原因とする同社のリコール問題は、世界の自動車業界史上最も高価なリコールであり、世界で死者25人、負傷者300人を出している。運輸省道路交通安全局(NHSTA)によると、リコール対象のタカタ製エアバッグは約6400万個。