Monday, July 20, 2020 10:13 AM

BMW、EVには代替エネで生産した電池を使用

 BMWは同社製の電気自動車(EV)に代替エネルギーを使って生産された電池だけを使うと発表した。電池を供給するサプライヤー各社に対し、火力発電以外の電力を使って電池を作るよう強制することになる。

 ロイター通信によると、オリバー・ツィプセCEOは同社ウェブサイトに掲載されたインタビューで「当社は、5世代目となるバッテリーセルをグリーンな電力だけで生産する業者と契約を結んだ」と述べた。

 BMWは2019年、中国の寧徳時代新能源科技(CATL)と韓国サムスンSDIに、合わせて110億7000万ドル相当の電池セルを発注した。CATLは、独エアフルトにセル生産工場を建設中で、26年以降に年間60ギガワット時(GWh)相当の生産を目指している。

 BMWは20年に完全電動のSUV「iX3」を、21年には4ドア・クーペのEV「i4」を発売する予定。同社によると、EV生産台数が増えるに従い、グリーンな電力の使用によって今後10年で約1000万トンの二酸化炭素(CO2)排出量が抑えられる。人口100万人超の都市が1年間に排出する量に等しいという。