Tuesday, August 25, 2020 10:21 AM

アカソル、米工場の生産設備をマンツに発注

 ドイツのリチウムイオン電池システム大手アカソル(Akasol)は、ミシガン州デトロイト近郊に建設を計画している北米初のバッテリー工場「ギガファクトリー2」の生産設備を、独機械大手マンツ(Manz)に追加注文した。

 エレクトライブによると、北米工場は2021年後半に稼働開始の予定で、すでにデトロイトに近いヘイゼルパークの5000平方メートルの敷地で建設に着工している。新工場では第3世代のバッテリーを製造し、生産量(電力量換算)は当初の年間400メガワット時(MWh)から2023年までには約2ギガワット時(GWh)へと順次拡張する計画。週5日の3交代制で年間3万8000個のモジュール生産を見込んでいる。

 米国でのプロジェクトは、独ダルムシュタットの本社で建設中の同規模の工場「ギガファクトリー1」をベースにしている。欧米の両工場はいずれも22年初めからほぼ同じ生産設備を使うことになり、アカソルは2月にマンツと2000万ユーロ相当の供給契約を結んでいる。

 ダルムシュタット工場のバッテリー生産能力は最大5GWhになる予定で、ドイツでの生産開始から約6か月後に、ヘイゼルパークで第3世代バッテリーの製造を開始する。

 アカソルは19年9月、商用車メーカーからバッテリーの追加注文を受けており、合意した量の供給には業務の急拡大が必要になる。この注文は、ユーロで億単位の大きな規模だと推測され、相手はボルボと考えられているが、アカソルは「米国でブランドと他種の車両を展開する国際商用車メーカーとの長期的な供給契約」とだけ説明している。

https://www.electrive.com/2020/08/20/akasol-orders-machines-for-us-battery-factory-from-manz/