Tuesday, September 01, 2020 10:33 AM
フォードとボッシュ、自動バレーパーキングで提携
フォードと独サプライヤー大手ボッシュは、ミシガン州デトロイト拠点の商業不動産会社ベッドロック(Bedrock)と協力して、自動で運転や駐車ができる通信機能付き「フォード・エスケイプ」クロスオーバーの試験プロジェクトを始めた。
オートモーティブ・ニュースによると、プロジェクトでは、デトロイトのコルクタウン地区にあるベッドロックの駐車場「アセンブリー・ガレージ」で、フォードの運転支援技術「Co-Pilot360」とボッシュのインテリジェント・パーキング・インフラストラクチャー・センサーを使い、自動バレーパーキングを提供する。
この地域では、巨大な廃墟となっていた旧ミシガン・セントラル駅にフォードがモビリティー・キャンパスの設立を進めている。「アセンブリー・ガレージ」の客は、指定された区画に車を置き、携帯電話アプリケーションを使って自動駐車の操作を開始する。車を返してもらう時も、アプリを使って要請する。この技術は、駐車場だけでなく充電施設や洗車場などでも、施設内のサービスエリアまで車を自動で動かせる。
今回の試験は8月末に始まり、9月いっぱい実施する予定。ベッドロックのヘザー・ウィルバーガー最高情報責任者(CIO)は「私たちは不動産とモビリティー間の相互接続の重要性を認識している。このソリューションは駐車に要する時間を大幅に短縮するだけでなく、街に自動駐車を取り入れる最初の試みであり、テナント、訪問者、地域および住民に究極の便利さを提供する」と話している。
ボッシュは以前から高度な駐車インフラ構築に取り組んでおり、2019年7月にはダイムラーとともに独シュトゥットガルトで自動バレーパーキング技術の実証実験を開始している。
フォードは最近、都市への先進的な車両技術の導入に積極的で、8月にミシガン州が概要を発表したデトロイト〜アナーバー間の自動運転車(AV)専用道路整備計画にもパートナーとして参加している。
https://www.autonews.com/mobility-report/ford-bosch-partner-automated-valet-parking-detroits-corktown