Tuesday, September 15, 2020 10:09 AM

GM、次世代EVに電池の無線管理システム搭載

 ゼネラル・モーターズ(GM)は、新しい電気自動車(EV)に電池の無線管理システムを導入する。共通の電池システムを備えたさまざまなモデルの電力供給を管理できるようにして、EVの普及促進を図る。

 オートモーティブ・ニュースによると、GMがアナログ・デバイセズと共同開発した新しい電池システムは、ソフトの無線更新によって新技術を迅速に組み込めるほか、軽量化によって車の航続距離を改善する。

 2021年に市場投入する電動ピックアップ・トラック「GMC ハマー」や22年に発売予定の電動クロスオーバー「キャデラック・リリック」を含め、GM独自の電池システム「アルティアム(Ultium)」を搭載する全モデルに標準装備する予定。

 無線管理システムの導入によって、モデルごとに違った通信システムを開発したり、配線を再構築したりする必要がなくなり、電池パックの状況をリアルタイムで確認できるため、電池を良好な状態で長期間保てる。電池の内部の配線を90%削減し、車を軽量化して追加の電池のための場所を空けることで航続距離も延長できる。

 このシステムは、LG化学と共同開発した「アルティアム」を将来のラインナップ全体に拡張するのにも役立つ。

 GMは、23年までに世界で20車種のEVを発売し、その後も数を増やす計画。ホンダと共同開発する少なくとも2つのEVやニコラの電動ピックアップ「バジャー」にも「アルティアム」を提供する予定だ。

https://www.autonews.com/manufacturing/gm-says-wireless-battery-system-speeds-ev-development-extends-range