Friday, September 25, 2020 10:14 AM

トヨタ、人材育成でテキサスの大学と提携

 トヨタ自動車は、学校や組織と提携して将来の技術者を育成するテクニシャン・トレーニング&エデュケーションネットワーク(T-TEN)プログラムに8つの拠点を追加した。全米のトヨタ/レクサス販売店で必要とされる人材を紹介するのが目的。

 アセンブリー・マガジンによると、T-TENのテクニシャン開発マネジャー、ジョゼフ・マイヤー氏は「全米で展開されているプログラムの年間の卒業生は約400名に上る」と語る。「残念なことにその人数では代理店が必要とする人数を満たせない。ダラス都市圏のような市場では特に不足している」

 今回の拠点追加で、トヨタと提携する全米の大学や組織は44となった。ダラス周辺ではすでにメスキートのダラス大学イーストフィールドキャンパス、フォートワースのタラントカウンティ大学がトヨタと提携している。

 ダラスの北部アレンにあるコリン大学のテクニカルキャンパスは、今回加わった8つの技術者育成拠点の1つ。トヨタは、学生の研修目的で2台の車両を同大に提供した。コリン大学では初年度に5〜10人の受講者があることを期待している(マイヤー氏)。「卒業した学生は、実際に販売店に就職することになる。当社のプログラムは、ほとんどの学生が研修プログラムの初日を迎える前に採用が決まっているという点で独特だ」

 受講者は、研修中にパートタイムとして販売店で働くこともできる。トヨタは募集人員を満たすため自動車関連の学校から技術者を採用しているが、学生が最初から人材採用と関わる同プログラムでは、人材とともにブランドへの忠誠心を育成している。