Thursday, October 08, 2020 10:07 AM

EV用電池のロメオ、逆さ合併でNY上場へ

 電気自動車(EV)用バッテリーメーカーのロメオ・システムズ(Romeo Systems、カリフォルニア州)は、特別買収目的会社(SPAC)RMGアクイジション(RMG Acquisition)との逆さ合併を通じて上場する。

 ロイター通信によると、ロメオは合併で企業価値を13億3000万ドルに高め、上場によって3億8400万ドルを調達する見込み。これには、廃棄物運搬業者リパブリック・サービシズと、エネルギー、製油、化学、建設分野の非上場企業ヘリテイジ・グループからの1億5000万ドルの投資も含まれる。

 入手する資金は、ロメオが生産能力の拡張および商用車バッテリーシステム技術の開発を進めるためのR&Dに使う予定。合併は2020年10〜12月期に完了する見通しで、合併後はニューヨーク証券取引所に上場し「RMO」のティッカーシンボルで取り引きされる。

 ロメオのウェブサイトによると、同社の20%は自動車部品大手ボルグワーナーが所有、ロメオもボルグワーナーとの欧州バッテリー合弁事業の40%を保有している。

 15年に創業したロメオは、ボルグワーナーとの提携を通じて主に北米と欧州の商用トラックメーカー向けにバッテリーを提供している。投資家向け情報サイト「ピッチブック」によると、ロメオはこれまでにボルグワーナーやヘリテージ・グループなどから1億2300万ドルのベンチャー資金を調達している。

https://www.reuters.com/article/us-romeo-systems-m-a-rmg-acquisition/ev-battery-maker-romeo-systems-to-go-public-through-a-1-33-billion-spac-deal-idUSKBN26Q1PM