Wednesday, October 21, 2020 10:18 AM

テスラ、中国製「モデル3」を欧州に輸出へ

 テスラは、中国で生産したセダン「モデル3」をドイツ、フランス、イタリア、スイスなど欧州10カ国以上に輸出すると発表した。テスラは米中貿易摩擦が激化する中でも中国での基盤を拡大している。

 ロイター通信によると、テスラの上海工場は2019年12月に「モデル3」の生産を開始し、20年は15万台を目標にしている。同社は9月、中国で1万1000台以上の「モデル3」を販売した。上海工場は米国外では初の生産拠点で、電動SUV「モデルY」の製造ライン新設も進んでいる。

 BMWも中国・瀋陽の合弁工場で製造した電動モデル「iX3」を欧州に輸出する準備をしている。一方、ダイムラーは「スマート」ブランドの小型車生産を中国・浙江省に移している。

 テスラはドイツのベルリン郊外でも工場を建設中。ドイツ政府は最近、「モデル3」を含む電動車の購入者に最大9000ユーロの補助金を支給すると発表した。