Monday, November 09, 2020 8:53 AM

米国カワサキモータース、加州の環境規制違反で和解金

 カリフォルニア州大気資源委員会(CARB)はこのほど、小型オフロードエンジンの販売を通じて大気浄化関連の州規制に違反した米国カワサキモータースが、和解金16万ドルの支払いに合意したと発表した。同エンジンは芝刈り機やリーフブロワー(落ち葉掃除機)の交換部品として使われる。1990年の規制導入以来、交換用エンジンに関する規制違反を指摘されたメーカーは同社が初めて。

 グリーンカー・コングレスによると、加州の小型オフロードエンジン(SORE)規制は、州内で販売されるすべての小型オフロードエンジンが、必要な排ガス基準を満たし、検査済みであることを証明する知事令の対象となることを義務付けている。認証を受けるには、エンジンに排ガスのラベルを表示し、特定の品質保証が適用され、メーカーの報告義務に従うことが条件になる。カリフォルニアでエンジンを合法に販売するには、メーカーは認証に必要な規則をすべて満たさなければならない。

 カワサキはCARBに対し、SORE規制に違反していることを自主申告していた。具体的には2002年型、04-06年型、08-18年型の交換用エンジンを製造し、販売していたこと、また適切にラベルを表示していなかったことを報告した。さらに同社はその期間中、実際のエンジン販売台数の報告を怠っていた。

 違反への対処について、CARBはカワサキと協議した上で決定したという。和解金のうち8万ドルはカリフォルニア大気汚染抑制基金に、残りの8万ドルは慈善団体による環境保護活動に使われる。