Friday, December 11, 2020 9:33 AM
フォード「ブロンコ」発売延期〜コロナでベバストの部品入らず
新型コロナウイルスの影響による物流問題で、フォードが25年ぶりに復活させたSUV「ブロンコ」の生産が遅れていることが分かった。独自動車部品大手ベバストがミシガン州の工場で行っているブロンコ向けの取り外し可能なルーフの製造に支障が出ている。
ベバストは2019年4月、同州プリマス・タウンシップに4790万ドルで新工場を建設し、441人の雇用を創出する計画を発表した。オートモーティブ・ニュースが情報筋の話として伝えたところによると、同社はフォードや他のメーカーから新規契約を取り付け、州政府から270万ドルの助成金、タウンシップからは固定資産税の軽減措置を受けている。
ベバストは部品の出荷遅れに関してコメントを控えている。フォードは、ブロンコの生産を21年夏に延期するという声明を出したが、問題の詳細や原因となっているサプライヤー名の公表を拒否した。
ルーフの入荷問題でブロンコの生産が遅れていることは、デトロイト・フリー・プレスが最初に報じた。また、フォードのグローバル製品開発担当最高責任者ハウ・タイタン氏はブルームバーグ通信に「サプライヤーの中に1社、新型コロナの影響を強く受けている企業がある。その企業の製造装置が欧州から運ばれているためだ」と語ったが、企業名は明さなかった。フォードは「品質確保のために十分な時間を(そのサプライヤーに)与える」ことを望んでいる。
ベバストは、コロナの感染が拡大した20年初め、従業員の空の移動を制限したサプライヤーの1つだった。