Thursday, December 17, 2020 9:08 AM
オートニウム、EV向け軽量フロントトランク開発
スイスの自動車部品大手オートニウム(Autoneum)、軽量で騒音軽減効果のあるアンダーボディー(車体下部)用に人気の素材「ウルトラサイレント(Ultra-Silent)」を使って電気自動車(EV)用のフロントトランクを開発した。
同社のプレスリリースによると、こうした軽量部材は電力の消費を抑えられ、EVの航続距離延長に貢献する。ウルトラサイレントは繊維構造のためフロントトランクは軽量で、従来の比較的重いプラスチック素材に代えて搭載すると、車重は平均で3キロ軽くなる。
フロントトランクはあるEVメーカーの新モデル用に開発され、すでに欧州、北米、中国で入手が可能。
この製品は軽量というだけでなく、車の音響も改善する。EVには騒音を出す内燃エンジンがない分、電動モーターやコンプレッサーなどの作動音やタイヤの走行音がはるかに聞こえやすくなる。ウルトラサイレントは吸音性のある繊維構造になっており、この素材で作られたコンポーネントはノイズを音源から低減する。
ウルトラサイレントは100%ポリエチレンテレフタレート(PET)で、再生素材の含有率は最大70%と、持続可能性も高い。
https://www.autoneum.com/2020/12/08/frunk-made-of-ultra-silent-greater-driving-range-for-electric-cars/