Thursday, March 25, 2021 10:15 AM
欧州のエンジニア、EV用軽量素材を共同開発へ
スペインにあるアラゴン技術研究所(ITAINNOVA)のエンジニアは、電気自動車(EV)用に軽量コンポーネントを開発するため、欧州連合(EU)の新プロジェクト「LEVIS」立ち上げに取り組んでいる。
アセンブリー・マガジンによると、LEVISの目標は、リサイクル可能な樹脂やバイオベースの炭素繊維複合材料を含む多材料生産技術を開発すること。プロジェクトの期間は2年間で、アラゴン研究所のほかセネックス・ネーデルラント(Cenex Nederland)、マレリ・サスペンション・システムズ(Marelli Suspension Systems)、スタインバイス・エウロパ・ゼントラム(Steinbeis-Europa-Zentrum)など13の組織が参加している。
プロジェクトの科学コーディネーターであるアグスティン・チムネリ氏は「EVはかなり重いバッテリーで動いている場合が多いため、自動車メーカーやサプライヤーはこの重さを相殺するためほかの構成部品で軽量化する新技術を見つけなければならない。こうした技術は、走行距離1キロ当たりの消費電力量を減らして車のエネルギー効率向上に直接貢献するだけでなく、車の自律性にも貢献し、環境への影響も減らせる」と話す。
LEVISのチームは、クロスビーム、サスペンションコントロールアーム、バッテリークランプとパッキングシステムという3つのコンポーネントに焦点を当てる予定だ。
https://www.assemblymag.com/articles/96240-european-engineers-tackle-ev-lightweighting